トキモライ



……一瞬のことだった。

「…えっ…?」
「何してんだよお前!!?」


私の手に付いた、赤。
…鉄の匂いのする、赤。


「何で…いるの?」

もう…パニックになり過ぎてわかんない。
色々あり過ぎて、もう……わかんないよ…。



「…シィ……」
目の前にいるのは、確かにシィだった。

でも今は、まだ学校にいるはず。


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