トキモライ
第Ⅲ章
お母さんの傷
「お母さんっ!!?」
そう叫んでいた。
トラックに轢かれたお母さんは、血だらけになっていた。
皐月さんも、シィさんのそばに駆け寄っている。
お母さんの、お母さんもその場に駆け寄っている。
「ねぇ……ユキ」
「はい、なんですか?」
「お母さん…どうなるの?」
私はユキの方を向くと、ユキは今まで以上に険しい顔をしていた。
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お母さんの傷