トキモライ



ベットの傍らに、誰かいた。


「……お母さん…」

ベットの横で寝ていたのは、まぎれもなく、お母さんだった。


「何で…?」
「…ん」

私の声に反応したのか、お母さんが動き出した。
顔をあげたお母さん。


えっ……?

お母さんの顔には、しわが沢山刻まれていた。
綺麗好きなお母さんの顔にはいつだって、しわなんて無かった。

いつも丁寧に手入れしたいたし。


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