君のお隣
「で?」
「で?とは?」
「だから、好きな奴いんのかって」
「いや、あの‥」
まさか2回も聞かれるとは‥‥
「えっと‥‥好きな人は‥‥いる‥」
私がそう言ったとき、一瞬だけ颯ちゃんの眉がピクッとした。
「ふ~ん‥」
自分から聞いといて適当な返事とか‥
なんかよく分からない!
「‥‥‥‥」
何故か沈黙‥
私は何か言わなきゃと思って口を開いた。
「そっ、颯ちゃんは好きな人いるの?」
颯ちゃんは少し黙り、空を見上げながら言った。