君のお隣



「‥‥ふっ、うそうそ!いーよ、今で」



純がそう言っても私は顔を上げる事が出来なかった。



「愛華?顔上げて?」



その声で私はゆっくり顔を上げた。



「俺の事、思いっきり振ってくれない?」



「‥え?」



「返事なんて‥とっくに分かってたし‥」


純は切ない顔をして笑った。



「だから、ね?曖昧な言葉じゃなくて、はっきり言っていいよ」



< 159 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop