君のお隣



その風に導かれるように私は入り口に目を向けた。



「‥颯ちゃん」



そこにはポケットに手を突っ込んでこっちを見ている颯ちゃんがいた。



「遅いんだけど」



「‥‥へ?」


私は颯ちゃんの言ってる事が分からず、聞き返してしまった。



「‥はぁ。だから一緒に帰るんだろ?」



「‥‥あ‥」


純の事で頭がいっぱいで忘れてた‥。
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