君のお隣



二人で屋上に行き、ベンチに座る。



「‥で、どうしたの?話せる?大丈夫?」


加奈はずっと気に掛けてくれている。



「ん。じゃあ話すね‥」


私は昨日の昼休みの事から今日の朝までの事を話した。



話を聞き終わった加奈は何故か眉間にシワを寄せて、何かを考えている。



「それさ、颯太は梅川くんに嫉妬したんだよ」



「え~…?絶対あり得ない」



「だって愛華が梅川くんといる時って大体不機嫌でしょ?」



「確かにそうだけど‥でも颯ちゃん好きな人いるし‥」



「は!?好きな人いるって颯太が言ったの?」



「うん‥」


また加奈は何かを考えるように黙りこんだ。


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