君のお隣
「また加奈が怒るぞ」
俺がそう言うと皐の顔は一気に青ざめた。
「そういえば、こないだ加奈ともう遅刻しないって約束したんだった‥」
「あーあ、俺しーらない」
「うぅ‥颯ちゃん助けて‥!」
「颯ちゃん言うな」
「あ、そうか!颯ちゃんって呼び方は愛華だけだもんねー?」
こいつまじムカつく‥
俺が愛華って言葉に弱いの知ってるくせに‥
「まぁまぁ、怒りなさんな!俺達四人は幼稚園からの仲なんだから♪」
俺は皐を無視して廊下を進んだ。