†危険な女†
甘い彼女
「おかえりなさい、廉……」
「あぁ、ただいま……って、樹里?」
今日非番だった樹里を、仕事終わりに部屋に呼んだ俺。
目の前には樹里の姿。
だが……いつもとかなり状況が違う。
樹里は今、なぜか真正面から俺にしがみついてるし、異様に彼女の体が熱い気もする。
風邪でも引いたのか?
俺はそんなことを思いながら、彼女の背中を優しく撫でてやった。
すると、樹里はフフッと笑った。
「廉、好き。だーいすきっ!!」
はっ!?
いきなりそんなことを言う樹里に、動揺を隠せない。
何いきなり告白してんだ…?
俺は不思議に思い、部屋を見回した。
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