†危険な女†
「何言ってんだ。樹里も飲む……」
「はぐらかさないでっ!!」
急な彼女の大声に、俺は驚きを隠せなかった。
樹里…?
「樹里?どうしたんだよ、いきなり……」
「いきなりじゃ、ないもん…。あたしは、いつだってちゃんと本気でっ……!」
樹里はそこまで言うと、いきなりふらついた。
俺は咄嗟にその華奢な体を支える。
「おい、樹里!?」
「廉はー……あたしのこと、好き?」
唐突すぎる質問に、俺はポカンとした。