裏切りの赤い目~隣人と~【TABOO】
秋谷先輩は文学部の三年。奈津はこのアパートに引っ越してから友達とも違う、ただの隣人として秋谷先輩をみていた。
そんなある日、瞬とのデートの帰りに些細なことで喧嘩。

目が赤いことなんて気にとめることなく、いつものようにベランダに。


「誰かと喧嘩でもしたの?」
「秋谷先輩…。煙草は?」

いつも煙草を吸いながらベランダにいるのに今日は吸っていなかった。

「いつも吸ってるわけじゃないよ。…そっち行ってもいい?」
「秋谷先輩?」
「ま、ダメって言っても行くけど」

仕切りは僅か。背の高い秋谷先輩は容易に奈津の所に。

奈津の所に来た秋谷先輩は奈津に近づく。それは今にもキスが出来るほど。

「秋谷先輩、やめて…」
「何で?君の赤い目は俺の心を震わしてる」
「私、彼が…」
「彼氏と喧嘩?」
「え?」
「図星か」

恥ずかしさとかがあって拒みたいのに秋谷先輩はそれを許そうとはしない。
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