高校生ー揺れる関係ー
そして、私は、すぐさま栄一を皆から離れたとこに連れて行き、聞いた。

「何かあったの?
そんな深刻な顔してさ?」


「んな顔してたか…。
てか、歩夢…相変わらず勘鋭いな。」
って、栄一は頭を掻きながら、寂しそうに笑った。
「誰だって…気づくよ。
その深刻な顔の原因は、有紗たちでしょ。」

「うん・・。」

「また喧嘩?」

「あぁ・・けど、今回は、今までとはちょっと違う。」

「えぇ・・違うって。。
も、もしかして!?」

「あ、別に別れたとかじゃないけど・・・もしかしたら、別れるかも。」

「えぇ・・ちょ、待って。
栄一、私らがいない間何があったの?」

「んなこといえねぇよ・・。」

「バカ!
なに1人で抱えてくれてんの!
あのねぇ・・・あの2人のことはね、私だって、お前と一緒の立場なんだよ?
ねぇ? そんな深刻な顔させる原因を話して?」
と、私は栄一の肩を掴んで聞いた。
多分、私は、最後泣き目だったかもしれない。
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