高校生ー揺れる関係ー
なぜかって?だって、栄一から拒絶されたから。
私たちは、付き合ってなくても、あの2人に関しては同じ立場だから、歩たちとはちょっと違う特別だと思ってたから、さすがに凹んだ。

栄一は、そんな私を見て、口を開いた。
「ごめん・・・
そうだよな。
だから、泣くな。」
って、私の涙をぬぐった。
そして、自分の肩にある私の手を優しく降ろして、近くにあるベンチに座った。
そこのベンチは、歩たちから見えない死角になってた。

「あのなぁ・・さっき、有紗と冬馬喧嘩したんだ。」
「うん。」
「その原因…俺なんだ。」
「うん・・」
この時の栄一の手は微かに震えてた。
私は、その手をゆっくり握った。
(珍しい。
こんな栄一・・見たことないよ。
相当、責任感じちゃってる。
そりゃそうか・・2人のことよく知ってるもんね。)
って、私は、栄一の手を強くに握った。
< 146 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop