高校生ー揺れる関係ー
「歩夢・・・
歩夢ー!」
と、有紗は、私に飛びついて来た。

「有紗?
有紗がこんな事話してくれるなんて嬉しいよ。
わたしは・・。
だって、今まで有紗のこういう本音聞いたことなかったもん。
そういう本音は、いっつも栄一とかから聞くからさ・・なんか寂しかった。
有紗の中で私は・・・栄一たちよりも小さくて、すっごく悲しかった。
だからさ?
栄一たちじゃなくて、私たちんとこに真っ先に来てくれるって、超嬉しかったよ。」
「あ・・ごめん。
そんな風に思ってたなんて気付かなかった。」
「うんん。
だけど・・・約束して。
今後、私たちに偽りを見せないで!
そして、私たちの前で無理しないでほしいんだ。
わたしは、ありのままの有紗が大好きなんだから!」
「うん・・・ありがと。」
「てか、停滞期ってどんな時でもあるよ?
だって、私だってあったんだし。
まぁ、有紗がしたいようにしな?
私たちは、有紗の味方なんだから。」
「うん・・・決心ついたかも。」
「なら、良かった。
じゃあ、私たちはそれをフォローします!」
「お願いします!」

「やっぱ・・有紗は、
笑った方が可愛い。」
と、私は、有紗の頭を撫でまくった。
歩も有紗の頭を撫でまくった。
けど、歩は貰い泣きしたのか涙目になってた。
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