高校生ー揺れる関係ー
有紗と愛海は私をゆっくり見た。
私は、片目を閉じて、恐る恐る携帯の表示を見た。

【栄一】
(栄一か…)
私は、表示を見て、有紗たちに「栄一から」と、言って、出た。

電話に出るなり、栄一は爆音の声で『遅い!!』と、言われた。

思わず、私は、携帯から耳を離した。
「すびません…」

「なんだーその間抜けな声は~(笑)」

「わ、悪かったねー!
で、用件はなに?
そんなこと言うために電話してきたの?(怒)」

「いや、いや、違う、違う!!
お前、有紗と一緒か?」

「あぁー、一緒だけど…それがなに?」

「なら、代わって?」

「分かった…
有紗、栄一から電話」
と、有紗に携帯を差し出した。
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