高校生ー揺れる関係ー
「えっ!?それホントに!?
あ、でも、奢ってもらって貸し作るの嫌だから、やっぱいい。」

「なんだよーそれ。
まぁ、お前らしいけどなー」

「そう?
まぁ、自分らしさは見失わないから笑」

「はい、はい。
てか、混んでんな。」

「そうだねー。」

「はぐれんなよ。」

「あっ!?
はぐれんわ。
あたしはねーあんたより大人なんですからー!」

「はい、はい。
んなこと言って、はぐれたら、お前がガキって証明だけどな。」

「はぁーんな証明返上するわ。
てか、そんなこという栄一がはぐれたら、一生馬鹿にするから!」

「重いなぁー。
まぁ、行くぞ?
ここにいても、俺たち邪魔なだけだし。」
と、冷静な口ぶりで私の後ろを指差した。
私は、それにつられ、後ろを見ると、通りすぎる人に睨まれた。

(ひぇー!!
その事…もっと早く言えっー!?)
と、私は内心栄一にそう叫んだ。
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