高校生ー揺れる関係ー

「差別じゃないだろー。
これは今流行りのギャップ萌えってやつだよ。
だから、気にするな。
ほら、早く食わないと俺が全部食べるぞ。」

「ギャップって。
嬉しくもないギャップだ。

あぁーって、ホントに全部食う気か?!」

「有言実行しようとしてるだけ。

って歩夢、それ俺が狙ってたやつー!」

「早いもん勝ちだー。
これこそ弱肉強食じゃーい。」
と、おかずの取り合いをし合ってた。
まぁ、おかげさまでおかずの具があっちこっちに飛び交う。
良い言い方をすると、無邪気な子供の一面がお互い初心は忘れてはいない、負けず嫌いといい。。
悪い言い方をすると、食べ方が汚ない、礼儀がないともいう。

（はぁー・・・・。
まず、大人の一歩を踏まなきゃな…私。）
なんて今の私は心の底から思う。

「ごちそうさま。」

「お粗末さまでした。」

「よし、片付けるかって・・・
さすがに汚すぎるなー、これは。」

「うん。
まぁ、お互い様だからー頑張って片付けよー。」

「おー。
って、お前さっき、洗濯機鳴ってたぞ。」

「あーもうそんな時間にー!
干さなきゃなー。
栄一、食器をそのぉー台所の所に持って行ってくれない?
食器は洗っとくからさー。」

「別にいいけど。
てか、洗わないでいいのか?
一応、洗えるぞ。」

「あぁーいいよ。
そこまで気遣わなくてもー。」

「ふぅーん、分かった。」

「ありがとー。
じゃあ、干してきまーす。」

「いってらー。」

「いってきー。」
と、私は洗濯機の所に行き、栄一は、食器をまとめた。