高校生ー揺れる関係ー
「うーん・・・
あれっ?
さっきの調子は何処へ?」
私たちが、龍太郎に追いついたころ、さっきのテンションが一変して、もの凄い暗いオーラが漂っていた。
「・・・あのクレーンゲームで・・3000円も使った。」
と、龍太郎は、今、人気のあるキャラクターが入っているクレーンゲームを指差しながら、言った。
「3,3000円!?」
と、私は思わず、大声で叫んでしまった。

姫は、あまりの驚きで声が出なかった。

しかも、5人全員ではなく、個人が賭けた金額で全員だと、軽く10000円を超している。
だけど、そんなに賭けたのに、取れなかったようで、しかも、次にやった子供に一発で取られたらしい。
そのショックは相当でかかったみたいで、ゲーセンの中にある椅子でしばらく塞ぎ込んでた。

私らは、そんな皆を宥めていた。
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