高校生ー揺れる関係ー
「歩夢ーここ・・どうすればいいと思う?」
と、同じ班の男子に聞かれた。
「あー。え?
これなら・・こうした方がいいんじゃない?」
と、私なりに答えた。
そんな会話をしばらくの間繰り返し、日にちが過ぎて、完成に近付いてきた。
でも、思ったより、大変とか苦痛は感じなかった。
むしろ、逆に楽しかったかもしれない。
でも、別に変な意味じゃない。
なんていうか、男子たちも最初は気を遣ってたかもしれない。

けど、今まであんま話したことなかった分、今は迷路についてっていう話題があるから、話すから、お互い気を遣わなくなり、私が居ることが普通になったからかもしれない。
しかも、多分、そこには男子なりの気遣いで私の居やすい空間を作ってくれてたんだろう。
まぁ、この時の私も薄々勘付いていたが、あえて何も言わなかった。
だって・・・
(こんな私がお礼言ったら、変に思われそうなんだもん。)
という、小さい恥ずかしさ。
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