わたしとかれのじじょう
それから彼は、離れている私のクラスに放課後か昼休みには顔をだしてくれるようになった。
「みーなみ!また呼ばれてるよー!」
教えてくれるのは、毎回仲良しの公佳で私は困ったように笑った。
「竹内くん、「忍、って」
「…忍くん」
「うーん、まあいっか、なに?」
彼の第一印象は、透明だったけど
今や真っ黒に変わってきてる気がする。
私はいつも彼に勝てない。
携帯でのメールはほぼ毎日で
電話も週4回くらいしてたんじゃないかな。
美波と呼ぶ彼はとても心地よかったし、
彼に口で勝てないのは悔しかったけど
それすら居心地いい空間に感じてしまっていた私は、
竹内忍くんに恋に落ちてた。