Happiness
橋本にぎゅっとされてることに気がついた私は一気に恥ずかしくなった


心臓がドキドキしている


私が橋本の背中に手を回してぎゅっとしようとしたら橋本が私を離した





「…。ごめん…。いきなりびっくりしたよな。今日は傘使っていいから早く帰れ」




橋本は私に背を向けるとスタスタ校門のほうへ歩き出した




「待って!!!」



気がつくと私は橋本を呼び止めていた



そしてー…





「こうすれば二人とも濡れないでしょ?」




私は橋本に相合い傘をした



「橋本の傘借りてるのに橋本だけ大雨のなか無防備で帰らせるなんて出来ないよ」



「………。」



「この雨のせいで風邪引いてサッカーできなくなったら可哀想だし!」



「………。」



「ってー…ちょっと橋本!?なに黙ってるの!?あ、もしかして怒ってる…とか?」



「…恥ずかしいじゃん」



「え!?」



「相合い傘、結構恥ずかしい…」



顔を真っ赤にして言う橋本に私もさすがに照れた



それから私も意識しちゃって妙に恥ずかしくなりお互い会話もギクシャクした感じで帰宅した



でも橋本は私の家まで送ってくれたし傘貸してくれたし…




橋本を追いかけて大雨のなか橋本に追い付いたとき私を心配して抱き締めてくれた





思い出すと恥ずかしすぎてしょーがない!



明日からどうやって橋本の顔見ればいいかわからなくなってしまった。



あ、そーえば彩夏が言ってた橋本の優しさの話だけど、


ちょっとだけ理解できた気がした
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