ドS×イケメン×生徒会長=??
学校に行く途中、
周りの景色を覚えるように歩く

「ここを曲がって・・・」

迷わないようにゆっくり、

(ドンッ)

「きゃっ」
「わぁ~~っ!!!」

いたたた・・・
な、何?
後ろから急に何かがぶつかってきた。

「きゃぁ!!ごめんなさい;;」

「い、いえ・・・」

顔を上げると、
こげ茶のくるくるカール、ビッグテールの女の子が立っていた

「ケガはありませんか!??」

「だ、大丈夫です。」

ふと服を見ると、同じ制服を着ていた

「ふぇ、同じ学校??」

「あ・・・」

その子も目をパチパチして、
ぱぁっと笑った。

「わ~!!何年生ですか?」

「あ、に、2年生です」

「一緒だ!!あれ、でも見たことないね?」

「今日、転入してくるの・・・」

「えーー!本当!??
やった、一緒に行こ♪♪」

「うん、」

私と同じくらいの背で、
なんだかピョンピョンしてる。

「私、月空莵!!うーちゃんで良いよ」

「冬森雪、よろしくね」

「ゆき!?可愛い♡♡よろしく~」

・・・うーちゃん、可愛い♪
ほんとウサギって感じ。

うーちゃんが動くたびに、
テールのしっぽがピョンピョンと跳ねる

「でも雪が転入してくれて嬉しい!」

「え?」

「学校で女の子の友達って初めてだもん♪」

「・・・え?なにそれ~~(笑)」

「だって女の子はずっと私一人だったから」

「・・・ん?」

え、どういうこと??

「それってどういう意味?」

「え~?そのまんまだよぉ!!
男子生徒152人、女子生徒2人っ!」

「・・・ええええぇぇえええぇぇえっっっ!!!!???」


私の声は、
寒い街に響いた。









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