BABY BABY


「失礼します」

看護婦さんが、夕食を運びに病室に入ってきた。

「付き添いの方も、召し上がって下さいね。うちの食事って評判がいいのよ」
「美味しそうですね、いただきます」

凛が美味しそうに料理を頬張る。

うーん、すごくいい匂い。
食欲が湧いてきた。

匂い…と言えば。

「そう言えば、城島の家の臭い、あれはなんなんだ?」

凛の箸がぴたっと止まった。
まずいことを聞いたかな。食事中にするような話でもないか。

「…あれは……」

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