秘密の恋を始めよう
「先生、高柳と別れろよ」
背後から回された力強い腕が、私を包む。
不覚にも心臓は跳ね上がり、振り払う事さえ出来ない。
「アイツ保健の先生と浮気してるよ?」
最近、彼の様子が変だったから"もしかして…"とは思ってたけど、そっか…浮気してるんだ。
ショックなのに、不思議と涙は出ない。
「先生…アイツの浮気を知っても、まだ好き?」
ん好きか嫌いかと聞かれれば、好き。
でも愛しているかと聞かれれば…愛情はもう無いかな。