ライトグリーン・スカイ
「携帯にかけても繋がらんわ、飲み物代は払えないんじゃないかと焦ったわで…
その上人の事暴露するわで、トラブルメーカーかよ?」

仰る通り。事の発端は全て私にある。言い返す言葉もない。

頭をグシャグシャと撫でられ、私の髪型は少し酷くなったのだろう。

その光景を見てまた微笑む凛ちゃん。

「おい。何がおかしいんだ?」

「そうだよ。凛ちゃん。笑う理由が分からないよ」

急激に空気が柔らかく優しいものになって行くのを感じた。

栄兄ちゃんのおかげなのかな?この人は場を和ませる天才だなあ…と思う。

「それはそうと。木葉、凛子」

突然真剣な表情に。事情説明かな、と思いきや…

「それぞれ300円を寄越せ」

「「300円?」」

栄兄ちゃんは理解出来ない私達に呆れながらに言う。

「飲み物代金。立て替えたの俺だぞ?」
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