ライトグリーン・スカイ
「な、何するの!?」

「何って…たまには何としてでも僕の言う事でも聞いてもらおうと思って」

我に返り、した事について文句を言えば尋は爽やかにそう言い、

“いけない?”と微笑む。同じの微笑みなのに、少しだけ威圧感を感じる。

今は大人しくしていた方が良い。私の中の何かがそう言っていた。

渋々と一緒にボートに乗る事を了承すると、また微笑む。今度は無邪気な。

「凛ちゃん達に言わなくて…ま、いっか。話に夢中そうだし」

「さ、行こうか」

こうしてボート乗り場へと走っていけば、係員のおじさんが意味深な発言を。

「お嬢ちゃん達、本当に良いの?」

「良いから来てるんじゃないですか」

「まあ、それはそうなんだけどさ…その、何て言うかあれだな…」
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