ライトグリーン・スカイ
「凛ちゃんは凄いよね。拒みたい事でも、受け入れられるように努力しようとしているんだから」

「突然何」

「え?」

凄いな。最初は拒んでも、後から少しずつ受け入れる決意をしたんだから。

そう心の中で思っていたら口にしていたようだ。

いきなり話題が変わった事に向こうは驚いているのだろう。

「…やっぱり殴りに行って良い?」

「遠慮するよ」

声が本気に聞こえるのだから余計に怖さが増す。

「分かってないなぁ…木葉。面倒だからもう1度は言わないけど」

言いたいのは“人の事を言えない”って事だよね?分かっているよ。

最後に1つだけ質問をしたくなった。凛ちゃんはどう答えるのだろう。

「最後に1つ良いかな?」

「何?」

「もしも栄兄ちゃんが………って言ったらどうする?」
< 139 / 201 >

この作品をシェア

pagetop