ライトグリーン・スカイ
「尋も想君の部屋ね。狭くなるかもしれないけれど」

伯母さんがそう言う。良かった。本当に良かった。

「僕も焦ったよ。女の子の部屋には流石に……」

尋も同じ事を思っていたようだ。……って、僕“も”?

私は口になんてしていないのに、焦っている事を見抜かれてしまっていたようだ。

何処までも鋭い人なんだと思う。

「あれ?そういえばお兄ちゃんは?」

「もう部屋に戻ったわ。2人が泊まる事も承知済み。安心して」

まだ帰っていないんじゃないかと心配して損しちゃったな。

いるなら良かった。でも、私達と一緒だったから咎められたりはしていないだろうか?

「それじゃ、もう早く寝なさい。疲れているだろうし」

その言葉が今日1日の終わりを示す。そう、もう終わる。

そして明日がやって来る。
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