ライトグリーン・スカイ
麦茶を飲んで、私の部屋へ。

ベランダへの通り道に過ぎなかったのに、今ではちゃんとした“場所”になっている。

「やっぱり木葉も女の子だね」

どう言う意味?私が女の子らしくないとでも言いたい訳?

ムッと尋を睨めば、彼は焦ったかのよう。後から“木葉は元から女の子らしいよ”って。

どうなんだか。深く詮索するのは時間の無駄だからしないでおこう。

「暇だね」

「うん」

こっちの方が余程時間の無駄なんじゃないだろうか?

やっぱり詮索すれば良かったのかな?でも今更出来はしない。うーん……

考えていたら尋に急に見せたくなって、私は1枚のポストカードを差し出した。

少しでも何かを喋っていたい。それに、そのポストカードを見て1つの願いが浮かんだから。
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