ライトグリーン・スカイ
「その顔は言う事を聞いてくれなさそうな顔だね」

ふてくされていると、顔に出てしまっているからか若干呆れたように言う尋。

するとある提案を持ち出した。その提案に私は乗った。

100%私を諦めさせる事だと分かっていても。

運命を造った神様が奇跡を与えるとは到底思えない。

神様ですらも予想出来なかった事、それが奇跡と言う物だから。

尋が出した提案が成されるのは、神様自身も驚く程の奇跡が起きない限り無理。

「絶対だからね?」

「僕はこれ以上は嘘は吐きたくない。そう。これ以上はね……」

意味ありげな言葉。一体どう言う意味なんだろうか?

「それじゃ、僕はそろそろ帰るよ」

「どうして?まだいてくれたって……」

用件を話すだけ話したからなのか、もう帰ると言い出した尋。

私は納得が出来ない。
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