ライトグリーン・スカイ
まだいてほしくて、別れるには早すぎて。

引き止める事に気付けば精一杯になっている自分がいた。

私が我侭である事は重々承知。最後の最後まで傍にいさせて欲しい。

………ああ、そうか。これが凛ちゃんの言っていた気持ちか。

『好きなんでしょ?』

どうやらそのようだ。でも今更気付くにはちょっと遅すぎる。

「お願いだから」

「ごめんね。こればかりはどうしても…あまり傍に居過ぎると、逆に辛いから」

言っている事は分かる。それでも辛くなるのは覚悟の上。

どんなに願ってもどんなに祈っても、神様は意地悪だから叶えてはくれない。

「大丈夫。また会えるから」

優しい声で尋が言う。その言葉がやたらと心に響いて来る。

「本当に?」

今にもまた泣きそうな声で言う。彼は笑って頷いた。信じて良いんだね?
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