ライトグリーン・スカイ
気付けば尋を送り出している自分がいた。

嘘吐きな奴なのにすっかり信じているなんて、私はおかしくなってしまった気がする。

ベランダから尋の背中を見送ってから、ベッドへとダイブする。

ふと携帯を覗いて見ると、メールが来ている事に気がついた。

凛ちゃんからのそのメールには、“上手くいった?”の一言が。

受信時間は数時間前。何だか申し訳ない。どんな風に返事を送ろうかと悩み、

“やっぱりダメだった”と、それだけを打って送信をする。

それからは記憶がない。気付けば夜になっていたから。

どれだけ私は爆睡しているんだと思う。少しだけ頭が痛い。

ケーキ食べそびれたな…と呑気な事を考えながら。

もうすぐだ。もうすぐでこの1日も終わるんだ。

ベランダから月を眺めて、そして呟いた。
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