ライトグリーン・スカイ
「どういう事なの!?尋は私の誕生日が終わった瞬間に死んじゃうって、
言ってたじゃない!もしかして奇跡が起こったの?」

嬉しさもあったけれどやっぱり驚きと疑問もある。

どうして尋は今こうして生きていて、どうして栄兄ちゃんまでいるのかを。

「木葉、怒らないで聞いてくれ」

栄兄ちゃんは申し訳なさそうに、事情を説明し出した。

話を纏めると………

栄兄ちゃんは尋に相談された。自分が私に嫌われている事を。

“そんな事ない”と言っても不安がる尋。

そんな彼の為に、私が実際どう思っているかを試すある事を提案する。

それが“尋が私の誕生日までに死んじゃうと言った時の、私の行動を見る”だった。

尋は私に嘘を吐く事を躊躇(ためら)っていた。
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