ライトグリーン・スカイ
「木葉、本当にごめんね。でも……」

「聞きたくない。本当に本当に私がバカみたい…」

心の何処かで嘘で良かったと思う部分もある。それは私が彼の事を、好いているから?

許せない気持ちの中にこっそりと潜む、変な気持ちだ。

その場にへたり込んでまた泣いた。昨日からずっと泣いてばかりの自分に呆れながらも。

「てかさ、木葉も相当な嘘吐きだよな」

突然何を言い出すの?栄兄ちゃん。

きっと真っ赤になっているだろう目で、見上げて睨む。

「途絶えるまでの間、嫌いな筈のこいつに毎回必死になって手紙送ってる。
お前がこいつを好きじゃなくなったのって、手紙のビンの頃だろ?
本当に嫌いになったなら、もうその時点で送ってないと思うけど」

何だか逆ギレっぽく言う栄兄ちゃん。それはそれ、これはこれ。
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