ライトグリーン・スカイ
Epi.夏の終わり
ある晴れた夏の昼下がり。

凛ちゃんと栄兄ちゃんカップル、私と尋、そしてお兄ちゃんでファミレスへ。

凛ちゃん曰く“いろいろおめでとう会”を開く為だという。

この中で1番無関係なのはお兄ちゃん。でも此処に居るのは私の強い要望から。

栄兄ちゃんにはたっぷりと罰を受けてもらわないとね。

それを決行する事を尋に伝えればこう返された。

「それって想ちゃんにも辛い事なんじゃ……?」

そんな事気にしていたら栄兄ちゃんに復讐なんて出来ないよ。

復讐が復讐を呼ぶ?私を騙した罰なんだから、復讐なんてしようったってそうは行かない。

そう意気込んでいると、向かい合わせになったお兄ちゃんに凛ちゃんが一言。

「負けませんから」

さらりとライバル宣言。勿論お兄ちゃんには理解の出来ない事だ。

「おい、木葉。何が“負けない”なのかお前には分かるか?」

お兄ちゃんが案の定、聞いてくる。待ってましたと言わんばかりに、

態と栄兄ちゃんに聞こえるように教えてあげる。
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