ライトグリーン・スカイ
「はい」

「ありがと。で、会えないの?」

やっぱりそう来るよね…盛大な溜め息を吐いて、外から入り込んで来る風に当たる。

無言の抵抗をしてみたけれど、それもすぐに終わり。

「黙っていちゃ駄目だよ?木葉さん?」

どうせ駄目と言ったところで引き下がる訳でもないでしょう?

その時、本当にタイミング良くインターホンのベルが鳴り響く。

「ごめんね」

部屋に凛ちゃんを残して、インターホンを覗く。

……居留守を使えば良かった。さっきまではグッドタイミングだったのに、今ではバッドタイミングだ。

何で今日も揃いも揃ってこの兄弟は…!

まるで漫画のように都合が良過ぎないかと思った。

渋々玄関を開けて、すぐに用件を聞いた。

2人共少し顔が赤いのは、日に照らされたからなのだろう。
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