ライトグリーン・スカイ
「さっきまで慌ててるみたいだったけど、誰か来てた?」

2人の(私にとっては)漫才みたいなやり取りを眺めていた時の事。

そう尋に言われて、はっとした。凛ちゃんの事をすっかりと…

「ごめん。待たせてるんでしょ?だったら…」

「うん、そうしてそうして」

今、凛ちゃんにはこの2人は会わせたくはない。

なのに、なのに…

「構わんから少し休ませろ…もうヘトヘトなんだよ」

そう言ったのは栄兄ちゃん。尋が止めるのも関わらずに、だ。

携帯が見つからない苛立ちがあるかもしれない。昨日とは立場が逆転している。

私と尋(疲れている感じだけど、今の栄兄ちゃんほどじゃない)が今は清々しい。

2人に麦茶を渡してから、待たせてしまっている凛ちゃんにもう少し待ってもらおうと、お詫びをしに行った。
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