ライトグリーン・スカイ
下から何かの開く音が聞こえて、誰かが帰って来た事に気付いた。

外は日の光が弱くなり、青かった空は色を少しずつ変え始めていた。

もうこんな時間なのかと、驚いている自分がいる。

あ、洗濯物忘れてた。今から取り込んでも大丈夫かな?

下へ降りれば、そこにはお母さんの姿が。あらあら、と洗濯物の方を眺めていた。

「おかえり。ごめん、今からやるね!」

「ただいま。それじゃあ、お願いね」

取り込んだ洗濯物は太陽の光で温かく…なった後。

少しだけ温かさは残っているけれど、殆ど冷えていた。

たたんでからまた宿題へと取り掛かる。本当にたまにだけど夕飯を作る。でも今日は作らなかった。



突然、着信音が流れる。静かだった部屋にそれはやたらと大きく聞こえた。

携帯を開けば、新着メールが1通来ている事を知らせていた。
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