ライトグリーン・スカイ
何時だっただろう。

まだまだ歳が1桁だった頃な気がする。

そいつに初めて出会った日なんて覚えていない。

気付いたらもうそいつとは仲良くなっていたから。

本当に貧弱な奴で“こいつ本当に俺より年上?”って思ったよ。

だから俺は親分で、あいつは子分。兄弟のような変な関係。

俺が命令すれば、少し反発する物の言う事を聞いてくれる。

まあ非常に優秀な子分って奴だ。

あいつはどう思っていたかは分からんが、

俺はそんな時が楽しくて仕方がなかった。

ただそいつは、何かしらのトラブルに巻き込まれる奴で…

その度に俺は喧嘩をしていた。

「えいって、ほんとうにせいぎのみかただね」

その度に何時も聞く“ありがとう”とその言葉。

俺は正義の味方…英雄から名前を取った名前。だから嬉しかった。
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