ライトグリーン・スカイ
俺と同じ位の歳の連中で小さな人だかり。

何かあったのだろうかと俺もその中に入ってみて見ようと思い、それに近付いた。

「なんだてめえ」

「あーそうか。せいぎのみかたが、たすけにきたのか」

言葉の意味が分からない。何の事?強引に中心へと割って入る。

そこにいたのはあの時のガキ大将と、あいつ。

負けた事に恨みを持っているのか喧嘩を吹っ掛けたようだ。

あの時みたいにやっつければ良いものを、やられっぱなし。

「どうした?はやくかかってこいよ」

傷だらけのあいつに対して、こいつはほぼ無傷。俺には気付いていない様子。

「いやだ……かったら、えいがせいぎのみかたじゃなくなる、から…」

俺の所為なのか?そうなのか?俺に正義の味方でいてほしいから、

自分は弱いままでいようってか?そんなの絶対に間違っている。
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