ライトグリーン・スカイ

「はあ？ばかかおまえ。あいつおれにまけたよわむしだぞ？」

そう言ったのはガキ大将。弱虫と言うのにはカチンと来たが、

本当に珍しくこいつと意見が合った。俺も同感だ。俺の為に負けるなんて駄目だ。

「ばかじゃない！えいのこと、わるくいうな！」

怒りに任せて殴ろうとしてかわされて、また殴られて。耐え切れずに俺は怒鳴った。

「やめろ！」

「お、せいぎのみかたさんがとうじょうか？」

「フトシ、そんなよわむしやっつけちゃえ！」

止めに入れば待ってましたと言わんばかりの態度。

子分と思われる奴らがガキ大将に声援を送っている。

俺を支持する奴なんてやられっぱなしのこいつ以外、いない。

「だいじなやつをきずつけるな！」

そうして怒りの１発をお見舞。殴ったらやっぱり殴り返されて。