ライトグリーン・スカイ
場所を移動しようと言う事で、やってきた先は喫茶店。

昼時だからか人も若干多い。それでも待たずして席を案内された。

冷房がきいているからとても気持ちが良い。なのに、2人は変わらず変な空気を漂わせたままだ。

飲み物をそれぞれ注文してから、早速本題へと入った。

「何があったの?」

「木葉は知っていたの?」

何を知っていなければならないのか。流石にそれは唐突すぎる。

「だから、そのっ…」

ほんのりと頬を赤く染めている。恥ずかしい事?

それとも別の何か…あ。もしかしてもしかしなくとも、栄兄ちゃん…

言っちゃった、の?

栄兄ちゃんと目が合う。気まずそうな表情。まるで隠し事がバレたかのような子供みたいだ。

そっか…その様子からすると栄兄ちゃんはやっぱり…

「栄さんがおと…」

思わず彼女の口を塞いだ。
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