蝶と蜘蛛2
蘭「紫・・・・」

私は蘭からそっと身を離す。

すると次の瞬間心臓に鋭い痛みが走る。

紫「え・・・?」

振り向くとそこには流水がいて、手には血の付いたナイフが握られていた。

心臓を触ると鮮血が私の手を染める。

流「お望みならば私があなたの時間を止めてあげましょう」

紫「おま、え・・・」

苦しさにその場に倒れこむ。

流「安心ください。永遠に私の傍にあなたを飾りましょう。美しいままのその姿を」

歪んだ笑顔の先に見える狂気。

こんな男に私は殺されるのだろうか?

冗談じゃない。



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