蝶と蜘蛛2
宴へ私も強制的に出なければならない。
本当は眠っていたいの。
すべてを忘れて。
私は着物に袖を通す。
そして、新しい上掛けではなく、桜色の上掛けを羽織る。
蘭との思い出が詰まる上掛けを。
ああ、いつになったら彼はわたしより強くなる?
でも、きっと無理ね。
この5年間で私はさらに強くなった。
階級も華から月華へと昇格した。
勝手に定められただけだけどね?
胸に秘めるはあきらめとすこしの期待。
あのころと私はなにかかわったかしら?
そんなことを思いながら部屋を出る。
本当は眠っていたいの。
すべてを忘れて。
私は着物に袖を通す。
そして、新しい上掛けではなく、桜色の上掛けを羽織る。
蘭との思い出が詰まる上掛けを。
ああ、いつになったら彼はわたしより強くなる?
でも、きっと無理ね。
この5年間で私はさらに強くなった。
階級も華から月華へと昇格した。
勝手に定められただけだけどね?
胸に秘めるはあきらめとすこしの期待。
あのころと私はなにかかわったかしら?
そんなことを思いながら部屋を出る。