初恋と王子達
「そ、か…有難う御座います、」
無理矢理頬に笑みを浮かべ乍言われた。
…罪悪感。でも好きじゃないのよね、
「メールアドレスとか、交換しよっか…?」
「うん!するっ…」
胸の前に両拳を握り嬉しそうに微笑んだ。
そして慌てて携帯を取り出した…いや、正しくはiPhone。
私はガラケーなのです。いや、iPhoneもあるんだけどね、
「赤外線で良いよね?
送信する」
「全然大丈夫です!」
「…タメ口で良いよ、西沢君」
口調ばらばらなんだもん。