空と海









木箱の中に入っていたのは子供の頃に買ってもらった万華鏡と一通の文。





「なんで、この万華鏡が高杉さんの部屋にあるの………?」



それにこの文の字………。


兄様の字だ………。





なんで………?
なんで、兄様が高杉さんに文を?




読んではいけない…。
そう思っていてもいつの間にか私は文を開いていく。




『女のお前に何が出来る…?足手まといになるに決まっている…。京に行くなど馬鹿な事を言わず、大人しく、嫁ぐべきだ!!』




それっきり、兄様とは口を聞かず私は長州を出て、京へ来た。





そんな兄様から高杉さんへの文…。



私は恐る恐る文を読み始めた。















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