空と海
二階へ上がった俺はこの会合を開いた奴を探すべく奥へ奥へと進んでゆく。
「総司!俺はこっちから攻めてくから。」
いつも騒がしい藤堂が静かに真剣な顔をして俺とは反対側の部屋を見てゆく。
「死ぬなよ。」
俺は藤堂にそう言うと一番手前の部屋の障子を勢いよく開ける。
するといきなりビュンと風を斬る音がする。
いきなり刀が俺に振り下ろされたのだ。
慌てて、振り下ろされた刀を受け止めるとキィィインと金属音が響く。
「新選組ッッ!!!!なぜ我らの邪魔ばかりする!!!!」
刀を振り下ろしたのは鬼の形相をした長州の侍だ。