空と海
「総司ー!」
遠くから土方さんの声が聞こえる。
だけど俺は起きあがることが出来ず、倒れたままヒューヒューと喉をならす。
自分の身体が自分のものじゃねぇみてぇで気持ちわりぃな.....。
それに、この蒸し暑さのせいかクラクラする。
熱中症か………?
早く起き上がらないと土方さんに嫌み言われちまうな………。
そんな事を思いながら襖の隙間から見える空を仰ぐ。
はっ、戦っている間に朝になっちまってらぁ………。
太陽が東の空から見え、京の町を照らし始めている。