空と海
「………ッッ…ぁ…あ…。」
私の目に映ったのは沢山の血を流して死んでいる長州の仲間たち………。
そして、浅葱色の羽織を真っ赤に染めて、担がれている沖田総司の姿。
頭が金鎚でぶたれたように痛い。
息が出来ない。
心が痛い。
それは全部、長州の仲間への思いではなくて
きっと私はこのとき
「そ………ぅ……じッッ!」
ただ愛おしい人の名を呼んでいた。
早く近くにいって生きているか知りたい。
ただそばに生きたい....!!!!