空と海
次の日
「春風さん....。お元気で。」
そう言いながら、悲しい表情をする香山さん。
「香山さん。また、会えますから。私達は同じ志を持った仲間じゃないですか。」
私はあえて、フフッっと笑いながら香山さんに言う。
でも、本当は悲しくて仕方がない。
『京に居たいです...。』
そう言いたいけれど、私にそんな資格はない。
私は言葉をグッと飲み込むと、香山さんの隣にいる桂さんと幾松さんに目をやる。